糖尿病の合併症について
こんにちは、今回は糖尿病の合併症についてお話ししたいと思います。長期間にわたる高血糖は全身の血管に影響を及ぼし組織の変性や機能低下を引き起こします。さらに高血圧や高脂血症、喫煙等の存在は血管障害に拍車をかけ全身のあらゆる臓器にダメージを与えます。細い血管の合併症である糖尿病網膜症、糖尿病性腎症および糖尿病性神経障害と、太い血管の合併症である冠動脈疾患、脳血管障害および末梢動脈疾患に分類することができます。それらに加えて糖尿病性足病変や骨病変、手の病変、歯周病、認知症、癌など合併症は多岐に渡ります。いずれも日常生活の質(QOL)を低下させ、さらには生命予後にも影響をあたえる可能性があります。そのため糖尿病の患者さんが健康な人と変わらない人生を目指すためにはこれら合併症を予防・管理することが重要となります。次回からはそれぞれの合併症について説明していきたいと思います。