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片頭痛には「オメガ3」を増量、「オメガ6」は減量

こんにちは、本日は片頭痛に対する食事療法の話題です。タイトルにある「オメガ」とは、脂質の主成分である脂肪酸の「分類」のことです。脂肪酸は動物性脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸と植物性脂肪や魚油に含まれる不飽和脂肪酸に分けられます。本日の文献で出てくるオメガ3やオメガ6はともに不飽和脂肪酸です。オメガ3脂肪酸は、植物由来のαリノレン酸、魚介由来のDHA、EPAの3つの成分に分けられます。αリノレン酸を含む食べ物は、くるみ、アマニ、エゴマなど、DHA・EPAはイワシやサバなどのいわゆる青魚に多く含まれます。。一方でオメガ6はリノール酸が代表でサラダ油(グレープシードオイル、コーン油など)やごま油などに含まれており、また加工食品にも多く含まれます。片頭痛のある人はオメガ3の摂取を増やしオメガ6の摂取を減らすことで頭痛軽減効果があるようですので実践してみてはいかがでしょうか。

Dietary alteration of n-3 and n-6 fatty acids for headache reduction in adults with migraine: randomized controlled trial. 
Ramsden CE, et al.  BMJ 2021; 374: n1448

 片頭痛患者を対象に、オメガ3系脂肪酸を増量しオメガ6系脂肪酸を減量または維持する食事による頭痛軽減効果を無作為化修正二重盲検比較試験で検討。片頭痛患者182例(女性88%、平均年齢38歳)をエイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)を増やすH3食、EPAとDHAを増やしリノール酸を減らすH3-L6食、対照食の3群に割り付けた。
 対照食と比較すると、H3-L6食とH3食で循環血中17-HDHA(log ng/mL)が増加した(ベースラインで調整した平均差0.6 log ng/mL、95%CI 0.2-0.9と0.7、0.4-1.1)。H3-L6食とH3食による頭痛インパクトテスト(HIT-6)スコアの改善は統計学的に有意ではなかった(-1.6点、-4.2-1.0と-1.5点、-4.2-1.2)。対照食と比較すると、H3-L6食とH3食では1日当たりの合計頭痛時間(-1.7時間、-2.5--0.9と-1.3時間、-2.1--0.5)、1日当たりの中等度ないし重度の頭痛時間(-0.8時間、-1.2--0.4と-0.7時間、-1.1--0.3)および1カ月当たりの頭痛日数(-4.0日、-5.2--2.7と-2.0日、-3.3--0.7)が減少した。H3-L6食ではH3食よりも1カ月当たりの頭痛日数が少なく(-2.0日、-3.2--0.8)、食事中のリノール酸を減らすことでさらに便益が得られることが示唆された。