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2型糖尿病治療強化にセマグルチドは有効

こんにちは、週1回注射のGLP1受容体作動薬のセマグルチドはHbA1c低下効果のほか体重減量効果もあり日本国内でも多く使用されている糖尿病治療薬(本邦では肥満治療としての保険適応はありません)です。日本では0.25㎎、0.5㎎、1.0㎎の用量が使用できますが、今回の文献ではさらに高用量の2.0㎎まで増量することによって1.0㎎使用と比し副作用を増やさず血糖をよりしっかり下げたといった内容になっています。

Efficacy and safety of once-weekly semaglutide 2·0 mg versus 1·0 mg in patients with type 2 diabetes (SUSTAIN FORTE): a double-blind, randomised, phase 3B trial.
Fr ías JP, et al.  Lancet Diabetes Endocrinol. 2021 Jul 19. 

 メトホルミン(スルホニル尿素薬併用の有無を問わず)で血糖制御不十分な2型糖尿病(HbA1c 8.0-10.0%)成人患者961例を対象に、セマグルチド2.0mgまたは1.0mg週1回皮下投与の有効性と安全性を二重盲検無作為化第IIIb相試験で比較した(SUSTAIN FORTE試験)。
 その結果、ベースラインから40週時までのHbA1c平均変化量は、試験薬estimand(全例に投与中止や救済薬使用がなかったと仮定)で2.0mg群-2.2%ポイント、1.0mg群-1.9%ポイント(推定治療差-0.23%ポイント、P=0.0003)、治療方針estimand(投与中止や救済薬使用を問わず全例で評価)でそれぞれ-2.1%ポイント、-1.9%ポイント(同-0.18%ポイント、P=0.0098)だった。最も発生頻度の高い有害事象は胃腸障害(2.0mg群34%、1.0mg群31%)だった。3例が死亡した(2.0mg群2例、1.0mg群1例)。