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世界の高血圧人口が倍増

こんにちは、日本には治療・未治療あわせておよそ4300万人もの高血圧患者がいるといわれており国民病とも言えますが、世界に目を向けると高血圧患者がわずか30年の間に倍増しているというのが今回の論文です。この文献によると世界の中では日本人女性は比較的血圧が低めであると報告されています。ただし日本国内で高血圧があっても健診や医療機関を受診せず高血圧症と診断されていない人や、高血圧があっても治療をしていない人が非常に多くいることが知られています。放置すれば心臓や脳血管疾患等の発症リスクが増加し一方で良好な血圧管理によりリスクは減少することが多数報告されています。無症状であっても高血圧を放置せずに食事管理や内服薬による治療を行いましょう。

Worldwide trends in hypertension prevalence and progress in treatment and control from 1990 to 2019: a pooled analysis of 1201 population-representative studies with 104 million participants.
NCD Risk Factor Collaboration (NCD-RisC).  Lancet. 2021 Aug 24. 

 世界の200の国・地域を対象に、1990-2019年の高血圧(収縮期血圧140mmHg以上、拡張期血圧90mmHg以上、降圧薬服用のいずれかと定義)の有病率、診断や治療、管理の進歩を研究1201件の統合解析で検討。血圧測定値と治療情報が入手できた患者1億400万人(30-79歳)のデータを用いた。ベイズ階層モデルを用いて、有病率、診断率、降圧薬服用(治療)率、血圧が140/90mmHg未満に制御されている患者の割合(制御率)を推定した。
 世界の高血圧患者は30年間で倍増し、1990年の女性3憶3100万人、男性3憶1700万人から、2019年の6憶2600万人、6億5200万人に増加したが、年齢調整有病率はほぼ不変だった。2019年の年齢調整高血圧有病率は、カナダおよびペルーの男女、台湾、韓国、日本、一部の西欧諸国(スイス、スペイン、英国)の女性、一部の低所得国や中所得国の男性が最も低かった。2019年の診断率は女性59%、男性49%、治療率は女性47%、男性38%、制御率は女性23%、男性18%だった。