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インスリン+リラグルチドでA1c改善

こんにちは、インスリン治療は医学の進歩めざましい今日においても最も確実に血糖値を下げてくれる治療です。しかしながらインスリン治療は体重が増えやすいというデメリットもあります。同じ注射薬でもGLP1受容体作動薬は血糖値を下げてくれる一方で体重減少効果があります。今回の文献では1日複数回のインスリン注射をしても血糖コントロールが困難であったり体重増加を認める2型糖尿病患者さんには注射回数が増えてしまいますがインスリンに加えGLP1受容体作動薬を併用することが糖尿病治療の有効な選択肢の一つになりそうです。

Liraglutide in people treated for type 2 diabetes with multiple daily insulin injections: randomised clinical trial (MDI Liraglutide trial).
Lind M,et al. BMJ. 2015 Oct 28;351:h5364.

毎日のインスリン頻回注射を要する2型糖尿病患者124人を対象に、リラグルチドの併用効果を無作為化二重盲検試験で検証(MDI Liraglutide試験)。リラグルチド群ではプラセボ群に比べ、HbA1c値(ベースラインから24週時の低下率1.5%対0.4%;差-1.13%、95% CI, -1.45 – -0.81)、体重、インスリンの1日投与量が有意に低下した。