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COVID-19の中和抗体は小児で高い

こんにちは、コロナウィルスは感染力が強いためクラスターが同一環境内で発生することがありますが家庭内でのクラスター感染もよく報告されています。今回の文献では家庭内で感染した場合に小児の方が中和抗体価が持続して高値であり成人の方が時間経過とともに抗体価が低下することを報告しています。おそらくワクチン接種後の抗体価についても同様のことが言えると思われるため、年齢に応じてワクチン接種の間隔を考慮する必要もありそうです。年長者ほど再感染やブレイクスルー感染に注意が必要と思われます。

Bonfante F, et al. Mild SARS-CoV-2 Infections and Neutralizing Antibody Titers. Pediatrics. 2021 Jun 22. Online ahead of print.

 イタリアの無症候性または軽症新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の家庭内クラスター57件を対象に、感染小児の中和抗体持続状況を単施設前向き観察研究で検討。親82例、小児または年長の同胞70例(年齢中央値8歳)の計152例でCOVID-19が確定した。

 採取した血液検体283件を解析した結果、免疫グロブリンGの経時的な低下が確認された。中和抗体は小児で最長7-8カ月間持続したのに対し、成人では緩やかな低下傾向が見られた。6歳未満(特に3歳未満)の小児の方が年長の同胞や成人よりも長期的に持続する中和抗体価が高かった。