ブログ blog

若年期の体力不足が糖尿病リスクに

こんにちは、糖尿病治療において運動療法は重要な位置を占めますが、今回の文献では、糖尿病発症を予防するためにも若い頃から体力をつけておくことが重要であり、有酸素運動とレジスタンス運動を効果的におこなっていきたいですね。

Physical Fitness Among Swedish Military Conscripts and Long-Term Risk for Type 2 Diabetes Mellitus: A Cohort Study.
Crump C,et al. Ann Intern Med. 2016 May 3;164(9):577-84

スウェーデンで非糖尿病の男性徴集兵約153万人を対象に、18歳時の有酸素能力(aerobic capacity)および筋力と成人期の2型糖尿病(DM)リスクの関連をコホート研究で検証。3940万人年の追跡期間に3万4008人が2型糖尿病と診断されていた。有酸素能力および筋力の低さは糖尿病リスク増加と独立して関連しており、2つの組み合わせはリスクの3倍増加に関連した(調整ハザード比3.07 [CI, 2.88 – 3.27]、P<0.001)。この関連はBMI値適正群でも確認された。