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米で若年者の糖尿病有病率が増加傾向

こんにちは、本日はアメリカで若年者の糖尿病が増えているという文献を紹介します。アメリカは世界で最も肥満率が高く、年々その割合も増え続けています。肥満により2型糖尿病が増加することは成人と同様です。食事や運動などの生活習慣を若い時から気をつけなかればならないのも気の毒な感じもします。日本においても食生活の欧米化や運動不足から肥満の若年者が増加すればアメリカと同様に若くして糖尿病を発症する可能性があり、他国のデータではあるもののこうした報告にも注視していく必要があります。

Trends in Prevalence of Type 1 and Type 2 Diabetes in Children and Adolescents in the US, 2001-2017.
Lawrence JM, et al.  JAMA. 2021; 326: 717-727.

 2001-17年の米国の若年者の1型および2型糖尿病有病率の変化を横断的観察研究で推定した。
 19歳以下の1000人当たりの推定1型糖尿病有病率は、2001年の1.48例から2009年の1.93例、2017年の2.15例へと上昇した(16年間で1000人当たり0.67例の絶対的増加、相対的増加は45.1%)。絶対増加が最も大きかったのは非ヒスパニック系白人(1000人当たり0.93例)と非ヒスパニック系黒人(同0.89例)だった。
 10-19歳の1000人当たりの推定2型糖尿病有病率は、2001年の0.34例から2009年の0.46例、2017年の0.67例へと上昇した(16年間で1000人当たり0.32例の絶対的増加、相対的増加は95.3%)。絶対的増加が最も大きかったのは、非ヒスパニック系黒人(1000人当たり0.85例)とヒスパニック(同0.57例)だった。