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コロナ迅速抗原検査は初期感染検出に有用

 米国の介護施設に広く配布されている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の迅速抗原検査の性能を評価。単施設の入居者と職員234例から検体532セットを採取し、無症状者を対象としたBinaxNOWの新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)陽性一致率(PPA)と陰性一致率(PNA)をRT-PCR検査およびウイルス培養と比較した。
 その結果、BinaxNOWと複製能があるウイルス検出に用いたウイルス培養のPPAは95%だった。RT-PCR検査による抗原検査の全体的PPAは69%、PNAは98%だった。対象者の初回陽性結果のみを解析した場合、RT-PCRのPPAは有症状45例で82%、無症状343例では52%だった。RT-PCR検査やウイルス培養と比較すると、BinaxNOW検査は、初期感染には良好な結果(陽性一致86%、陰性一致95%)だったが、後期感染では結果は不良だった(陽性一致51%、陰性はウイルス回収なし)。