こんにちは、これまでいろいろな健康に関する文献を紹介してきましたが、今回からは少し趣向を変え、文字数を大幅に減らして文献の結論を中心に紹介させていただきます。今回の文献によると高コレステロール血症に対する治療薬で脳卒中が約3割減少すると報告しています。

Primary prevention with lipid lowering drugs and long term risk of vascular events in older people: population based cohort study.
Alpérovitch A,et al.　BMJ. 2015 May 19;350:h2335.

血管イベントの既往のない65歳以上の男女7484人を対象に、脂質降下薬（スタチンまたはフィブラート系薬）の使用と冠動脈疾患・脳卒中の長期リスクの関連を集団ベースのコホート研究で検証。平均9.1年の追跡の結果、使用者は非使用者に比べ脳卒中リスクが低かった（ハザード比0.66）。脂質降下薬の使用と冠動脈疾患に関連はなかった。