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糖尿病とがんの関係

こんにちは、今回は糖尿病とがんの関係についてお話しします。日本人の2人に1人はがんにかかり、6人に1人は糖尿病もしくは糖尿病予備群と推計されています。無関係に思える両者の間には、実は密接な関係があることが分かっています。2013年5月、日本糖尿病学会と日本癌学会から合同で糖尿病の人のがんにかかるリスクについて発表がありました。日本人約33万人のデータから、糖尿病の方は、糖尿病のない方に比べて、がんを発症するリスクが、男性では約1.27倍、女性では約1.21倍高く、肝臓がんに1.94倍、膵臓がんに1.85倍、大腸がんに1.4倍罹患しやすいことがわかりました。

がんになる原因は、高インスリン血症、酸化ストレスなど様々な説がありますが、肥満、運動不足、不適切な食事(赤肉、加工肉の摂取過剰、野菜・果物・食物繊維の摂取不足)、過剰飲酒、喫煙なども関係していると考えられています。
食生活の改善や運動は血糖コントロールだけでなくがんの予防にもつながります。 具体例として、禁煙、休肝日を設ける、脂肪の多い食事の摂取は控え、食事内容と量に注意することが大切です。運動はウォーキングや水泳などの有酸素運動がおすすめですが、高齢の方は散歩など軽い運動だけでもかまいません。

がんは早期発見が非常に重要になりますので、糖尿病の方は定期的ながん検診を心掛けましょう。特に女性や会社勤めを辞められた方は健康診断を受ける機会が少ないため、がんを見落とす確率が高くなってしまう傾向があり注意が必要です。
当院では、糖尿病の診断と治療はもちろん、名古屋市のワンコインがん検診(肺がん、大腸がん、前立腺がん)を行っておりますのでいつでもお気軽にご相談下さい。