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高齢者の運動機能低下は死亡と関連

こんにちは、今回の文献は運動機能低下と死亡との関連についての話題です。高齢になっても適度な運動を行い運動機能を良好に維持することが健康長寿の秘訣のようです。コロナ禍で運動不足になりがちですが毎日体を動かすように心がけましょう。

Terminal decline in objective and self-reported measures of motor function before death: 10 year follow-up of Whitehall II cohort study.
Landr é B, et al.  BMJ. 2021; 374: n1743.

 英国の公務員から成るWhitehall II研究に参加し、2007-09年(平均年齢65.6歳)、2012-13年、2015-16年に運動機能を測定した6194例を対象に、運動機能低下と死亡との関連を前向きコホート研究で検討。運動機能に関する客観的尺度(歩行速度、握力、椅子立ち上がりテスト)と自己報告尺度[SF-36の身体的側面のQOLサマリー(PCS)スコア、基本的および手段的ADLの制限]を用いて、2007-19年の全死因死亡との関連を評価した。
 平均追跡期間10.6年で、2007-09年(計5645例中死亡610例)の男女別の各運動機能尺度が1標準偏差低下した場合、歩行速度で22%、握力で15%、椅子立ち上がりテストで14%、PCSスコアで17%死亡リスクが上昇した。基本的および手段的ADLに制限があると死亡リスクが30%上昇した。死亡前10年間の運動機能尺度の変化を解析すると、死亡者(484例)の方が生存者(6194例)よりも各運動機能が不良だった。