ブログ blog

コロナワクチン2回接種後90日で感染リスク上昇

こんにちは、今回はコロナワクチンに関する話題です。2回目接種からおよそ3か月過ぎると感染リスクが上昇しブレイクスルー感染が生じる可能性がありそうです。

Israel A, et al. Elapsed time since BNT162b2 vaccine and risk of SARS-CoV-2 infection: test negative design study. BMJ. 2021; 375: e067873.

 イスラエルで、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンBNT162b2(ファイザー社/ビオンテック社製)2回接種後の時間経過とCOVID-19感染リスクとの関連を検査陰性症例対照研究で検討。ワクチン2回目接種から3週間以上経過したCOVID-19感染歴がない18歳以上の成人8万3057例を対象にPCR検査を実施した。

 その結果、9.6%がPCR検査で陽性となった。陽性者はワクチン接種からの経過時間が有意に長かった(P<0.001)。基準の90日未満と比較すると、2回目接種から90日以上経過後に感染の調整オッズ比が有意に上昇し、90-119日で2.37(95%CI 1.67-3.36)、120-149日で2.66(同1.94-3.66)、150-179日で2.82(同2.07-3.84)、180日以上で2.82(同2.07-3.85)となった(いずれも30日間隔のP<0.001)。