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糖尿病治療薬リラグルチドが 心臓イベントを抑制

こんにちは、以前に週1回のGLP1受容体作動薬のデュラグルチド(トルリシティ)の心腎保護作用の文献を紹介しましたが、今回の文献では1日1回注射を行うGLP1受容体作動薬のリラグルチド(ビクトーザ)も心血管イベントを抑制すると報告しています。

Liraglutide and Cardiovascular Outcomes in Type 2 Diabetes.
Marso SP et al.  N Engl J Med 2016; 375:311-322

心血管リスクの高い2型糖尿病(DM)患者9340例を対象に、標準治療にリラグルチドを追加した場合の心血管イベント抑制効果を二重盲検試験で検証(LEADER試験)。主要複合評価項目(初回心血管疾患発症による死亡、非致死性心筋梗塞、非致死性脳卒中)発生率はリラグルチド群13.0%、プラセボ群14.9%と、リラグルチド群で有意に低かった(ハザード比0.87、95% CI, 0.78 – 0.97; 非劣性のP<0.001; 優越性のP=0.01)。