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新型コロナ軽症者、7カ月後も4割に後遺症

こんにちは、今回はコロナ感染の後遺症に関する文献です。コロナ感染症は軽症であっても疲労感や味覚異常、呼吸困難といった後遺症に悩む方が多いですが論文によると実に軽症であったも4割の人が感染7か月が経っても後遺症が残るといった報告です。現在のところ日々、感染者が増える一方で後遺症に対する治療やケアの重要性が高まっていくものと思われます。

Prevalence of Symptoms More Than Seven Months After Diagnosis of Symptomatic COVID-19 in an Outpatient Setting.
Nehme M, et al.  Ann Intern Med. 2021 Jul 6. 

 スイス・ジュネーブ大学病院の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)外来患者629例の後遺症有病率を評価した。2020年3月18日から5月15日の間に感染した患者を仮想臨床外来追跡調査プログラム「CoviCare」に登録し、診断30-45日後と7-9カ月後に電話インタビューを実施した。

 その結果、初回インタビューを完了した629例のうち410例がCOVID-19診断7-9カ月後の追跡調査に参加した。追跡調査参加者の39.0%が後遺症を報告した。主な症状は疲労(20.7%)、味覚や嗅覚の消失(16.8%)、呼吸困難(11.7%)、頭痛(10.0%)だった。