ブログ blog

ファイザーワクチンの感染予防効果は接種後2カ月で低下

こんにちは、今回はコロナワクチンに関する話題です。ワクチン2回接種で重症化や死亡はかなり長期間防ぐことが出来そうですが感染自体はワクチン2回接種し5-7か月経過すると有効性が20%まで落ち込むとあります。日本でも3回目接種が決まりましたが、今後繰り返して何回もワクチン接種をする必要があるのか、もしくは重症化しないのであれば内服薬を使用するのか議論が分かれそうです。

Waning of BNT162b2 Vaccine Protection against SARS-CoV-2 Infection in Qatar.
Chemaitelly H, et al.  N Engl J Med. 2021 Oct 6. 

 カタールで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するBNT162b2ワクチン(ファイザー社・ビオンテック社)の効果の持続性を検査陰性症例対照研究で検討した。なお、カタールでは、B.1.351(ベータ株)とB.1.617.2(デルタ株)がSARS-CoV-2感染の大半を占める。
 その結果、初回接種から2週間は、SARS-CoV-2感染に対する推定有効性が非常に低かったが、接種後3週目に36.8%となり、2回目接種後1カ月間は77.5%とピークに達した。有効性はその後徐々に低下、4カ月目以降は急速に低下し、2回目接種後5カ月目から7カ月目にかけて約20%になった。症候性感染に対する有効性は無症候性感染よりも高かったが、同様に低下した。変異株別でも同じ低下パターンを認めた。
 初回接種後3週間目までにCOVID-19の重症化、重篤化、COVID-19による死亡に対する有効性が急速に上昇して66.1%になり、2回目接種後2カ月間は96%以上に達した。その後6カ月間にわたってほぼこの水準を維持した。