高血圧150台の放置は危険?自覚症状なしで迫る脳梗塞・心筋梗塞リスク

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高血圧150台の放置は危険?自覚症状なしで迫る脳梗塞・心筋梗塞リスク

高血圧150台の放置は危険?自覚症状なしで迫る脳梗塞・心筋梗塞リスク

目次

血圧150台、その「様子見」が家族の未来を左右するかもしれません


健康診断で「155/98」と指摘されても、頭痛もめまいもなければ、つい後回しにしがちです。しかし血圧150台の放置は、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを静かに押し上げていく可能性があります。本記事では、自覚症状のないまま進む血管への負担と、多忙な方でも続けやすい対策のヒントを、名古屋市瑞穂区の清水ヶ岡クリニックの視点からお伝えします。


この記事の要点まとめ


  • 血圧150台は自覚症状がなくても動脈硬化が進行する可能性があり、数値を判断基準にすることが大切
  • 高血圧は脳梗塞・心筋梗塞の主要な危険因子とされており、発症前からの対策が本人と家族の生活を守ることにつながる
  • 降圧薬は生活習慣の見直しにより減量・中止を検討できるケースもあり、まず医療機関への受診が勧められる

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「自覚症状がないから大丈夫」の罠:血圧150台を放置すると体の中で何が起きているのか?


血圧150台は「軽症」ではない:動脈硬化が静かに進行するメカニズム


収縮期血圧が150mmHg前後で推移する状態は、日本高血圧学会の分類ではI度〜II度高血圧に該当し、決して軽い状態とは言えません3。血管壁には常に強い圧力がかかり、内側の内皮細胞が少しずつ傷ついていきます。そこにLDLコレステロールが入り込むと、血管はしなやかさを失い、硬く狭くなっていくと考えられています。これが動脈硬化の始まりです。


自覚症状が乏しい「サイレントキラー」としての高血圧の特徴


高血圧が「サイレントキラー」と呼ばれる理由は、進行しても頭痛や動悸といった明確なサインが出にくいためです1。「体調は悪くないから問題ない」と感じている間にも、血管の内側では静かに変化が進んでいる可能性があります。自覚症状の有無ではなく、数値そのものを判断材料にすることが大切です。


血管への負担が蓄積してから重大な発作に至るまでの想定期間


個人差は大きいものの、40代で血圧150台を放置した場合、動脈硬化がある程度進み、脳や心臓の血管イベントが起こりやすい状態になるまでには、一般的に数年から十数年程度かかると考えられています2。「まだ大丈夫」と感じるその期間こそ、血管が少しずつ負担を受け続けている時間帯だと捉えていただくとよいでしょう。


突然襲く脳梗塞・心筋梗塞のリスクと、発症後に家族を待ち受ける現実


脳卒中(脳梗塞・脳出血)および心血管疾患(心筋梗塞・狭心症)の発症リスク


高血圧は、脳卒中や虚血性心疾患の主要な危険因子の一つとされています2。収縮期血圧が高いほど、脳梗塞・心筋梗塞の発症リスクが段階的に上昇することも、多くの疫学研究で示されてきました2血圧150台は、正常血圧の方と比べて心血管イベントの発生率が高めの層に含まれます。


後遺症(麻痺や言語障害)がもたらす生活の変化とご家族への負担


仮に一命を取り留めても、脳梗塞では片麻痺や失語、嚥下障害などが残ることがあります1。管理職として働き盛りの世代であれば、休職や職種変更が必要になるケースもあり、住宅ローンや教育費を抱えるご家庭にとっては大きな影響につながる可能性があります。ご家族の介護負担も含めて考えると、発症前の対策こそが本人とご家族の生活を守る鍵となります。


冬場や寒暖差に潜む「ヒートショック」と急激な血圧変動への注意


暖かい部屋から寒い脱衣所や浴室へ移動すると、血管が急激に収縮して血圧が跳ね上がることがあります1。もともと血圧が高めの方では、この変動が引き金となって脳梗塞や心筋梗塞につながる可能性も指摘されています。冬場は脱衣所を暖める、湯温を41℃以下に保つ、入浴前に水分を摂るといった対策を心がけてください。


【よくある誤解】一度でも血圧の薬(降圧薬)を飲み始めたら一生やめられないのか?

【よくある誤解】一度でも血圧の薬(降圧薬)を飲み始めたら一生やめられないのか?

降圧薬の本当の目的:薬を用いるのは「血管を守る期間」を作るため


降圧薬は、身体を薬に依存させるためのものではありません。動脈硬化の進行を抑え、脳や心臓の重大なイベントを防ぐための「盾」として位置づけられる薬剤です3。血圧を適切な範囲に保つことで、血管への日々の負担を最小限にとどめ、将来の合併症リスクを下げていく役割を担います。


生活習慣の見直しと数値の安定により、薬を減量・中止できるケース


減量、減塩、適度な運動、節酒、禁煙といった生活習慣の見直しが進むと、家庭血圧が安定し、医師の判断のもとで薬を減量・中止できる場合もあります1。「一生飲み続けなければならない」と決めつけず、まずは受診し、ご自身の状態に合わせた治療計画を医師と一緒に組み立てていきましょう。


具体的に医療機関を受診したい血圧の数値基準と受診目安


診察室血圧で140/90mmHg以上、または家庭血圧で135/85mmHg以上が続く場合は、内科への受診を検討してください3。特に150/95mmHg前後が繰り返し記録される場合や、健康診断で「要精密検査」と指摘された場合は、自覚症状の有無にかかわらず早めの受診が望まれます。


多忙なビジネスパーソンでも無理なく続けられる高血圧治療とクリニック選び


仕事と治療を両立させるための家庭血圧測定とデータ管理のポイント


家庭血圧は、朝(起床後1時間以内・排尿後・朝食前)と就寝前の1日2回、上腕式の血圧計を用いて座って測定するのが基本です3。毎日完璧でなくても構いません。測定した値はスマートフォンのメモや専用アプリに記録し、受診時に医師と共有することで、診察室では見えない日常の血圧の傾向を治療に活かせます。


食事・運動など日常生活の中で今日からできる無理のない生活習慣の見直し


減塩は1日6g未満を目安に、麺類の汁を残す、調味料は「かける」より「つける」に変えるだけでも意味があります1。運動については、通勤時に一駅手前で降りて早歩きする、エレベーターを階段に置き換えるなど、日常の動作を積み重ねる方法が続けやすいでしょう。飲酒量の見直しや良質な睡眠の確保も、血圧管理を後押ししてくれます。


名古屋市瑞穂区の清水ヶ岡クリニックが提案する、患者さまに寄り添う内科診療


当院では、糖尿病内科・内科の専門的知見を活かし、高血圧や生活習慣病を抱える患者さまお一人おひとりの生活背景に合わせた診療計画をご提案しています。当クリニックでは医療DXを推進し、オンライン資格確認や明細書の無償発行など、診療の透明性と利便性を高める体制を整えました。仕事帰りにも立ち寄りやすい環境で、生活習慣の見直しから薬物治療まで、無理のないペースで血圧管理を続けていただけるよう伴走いたします。


よくある質問


Q1. 高血圧は心筋梗塞になるリスクが高いですか?

A. 高血圧は心筋梗塞や狭心症など虚血性心疾患の主要な危険因子の一つとされています2。血圧が高い状態が続くほど、冠動脈の動脈硬化が進みやすく、リスクが上がる傾向があるとされています。


Q2. 高血圧を放置するとどんなリスクがありますか?

A. 脳梗塞・脳出血などの脳卒中、心筋梗塞、心不全、腎機能低下、高血圧性網膜症など、全身の血管に関わる合併症のリスクが高まると考えられています12。自覚症状がなくても血管への負担は蓄積しうるため、注意が必要です。


Q3. 血圧が高いと脳梗塞になるリスクは?

A. 収縮期血圧が高いほど脳梗塞の発症リスクが上昇することが疫学的に示されています2。血圧150台の段階でも、正常血圧の方と比べてリスクは高めの層に含まれます。


Q4. 高血圧を5年放置するとどうなる?

A. 個人差はありますが、動脈硬化が進み、血管内腔が狭くなっていく可能性があります1。5年という期間は自覚症状が乏しくても、血管の状態は着実に変化していくと考えられるため、早めの受診が望まれます。


Q5. 降圧薬は本当に一生飲み続けなければなりませんか?

A. 必ずしもそうとは限りません。生活習慣の見直しと血圧の安定が得られれば、医師の判断のもとで減量・中止を検討できるケースもあります3。まずはご自身の状態を医療機関で評価してもらうことが第一歩です。


参考文献


1. 厚生労働省「健康づくりサポートネット(疾病・健康に関する情報)」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/

2. 日本循環器学会 https://www.j-circ.or.jp/

3. 日本内科学会 https://www.naika.or.jp/


清水 裕史

医師


清水ヶ岡クリニック

院長

清水 裕史

▶ 監修者プロフィール

経歴
1999年 名古屋大学医学部卒業
1999年 春日井市民病院研修医
2001年 春日井市民病院内科
2005年 名古屋大学大学院医学系研究科
2009年 米国シンシナティ大学留学
2011年 ひまわりクリニック
    大雄会ルーセントクリニック
2012年 千秋病院、済衆館病院
2013年 あおい在宅診療所
2016年 公立西知多総合病院 内分泌・代謝内科部長
2018年 独立行政法人地域医療機能推進機構
    中京病院内分泌・糖尿病内科診療部長兼
    糖尿病センター長
2020年 清水ヶ岡クリニック開院
資格・所属学会
【資格】
医学博士
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本糖尿病学会専門医
日本医師会認定産業医
【所属学会】
日本内科学会
日本糖尿病学会
日本内分泌学会