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検査方法

血液検査

血液を調べることで甲状腺機能を評価します。甲状腺ホルモンにはT3とT4の2種類があり、甲状腺のホルモン合成能力を調べるにはT4、甲状腺ホルモンの全身への作用の程度を調べるにはT3を測定します。T3とT4はタンパク質に結合しているものと、結合していないもの(遊離型:F)があり、遊離型のT3であるFT3と遊離型のT4であるFT4を通常は測定します。
TSHは脳下垂体から分泌されるホルモンで、甲状腺を刺激して甲状腺ホルモンの分泌を増やす作用があります。脳下垂体は血液中の甲状腺ホルモンの量を監視していて、甲状腺ホルモンが足らないとTSHの分泌を増やして甲状腺を刺激します。甲状腺ホルモンが多すぎるとTSHの分泌を減らして甲状腺への刺激をストップします。したがって、TSHを測定することで甲状腺ホルモンの過不足を知ることができます。はっきりとした甲状腺機能異常の場合はFT3、FT4の測定により甲状腺ホルモンの過不足が分かりますが、ごく軽度の甲状腺機能異常の場合は、FT3、FT4の値が異常になる前にTSHが最初に正常範囲を外れます。したがって、甲状腺機能異常を軽度の段階で見つけるにはTSHの測定が必要です。
当院では、FT3、FT4、TSHがいずれも即日に約30分で測定できます。

超音波検査(エコー)

喉に位置する甲状腺に超音波をあてて、甲状腺の大きさ、腫瘍性病変の位置や大きさ・性状などを調べる検査です。
またバセドウ病や橋本病の診断にも有用です。

※当院では、甲状腺穿刺吸引
細胞診検査は行いません。
必要な場合は提携医療機関に
紹介いたします。