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ファイザー社ワクチン、高い有効性あり

 イスラエルの全国データを用いて、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のmRNA BNT162b2(国際一般名称tozinameran)ワクチン2回接種のさまざまな転帰に対する有効性を観察研究で検討。2021年4月3日までにBNT162b2を2回投与した16歳以上の接種完了者471万4932例(16歳人口の72.1%)を解析対象とした。

 解析期間(2021年1月24日から4月3日)中のSARS-CoV-2感染者数(16歳以上)は23万2268例、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)入院者数は7694例、COVID-19重症・重篤入院者数は4481例、COVID-19死亡者数は1113例だった。ワクチン2回目接種後7日以降の転帰に対するワクチンの調整済み有効性推定値は、SARS-CoV-2感染に対する有効性95.3%(95%CI 94.9-95.7、未接種者10万人日当たりの発生率 91.5 vs. 完了者10万人日当たりの発生率3.1)、無症状SARS-CoV-2感染に対する有効性91.5%(90.7-92.2、10万人日当たり40.9 vs. 1.8)、有症状SARS-CoV-2感染に対する有効性97.0%(96.7-97.2、10万人日当たり32.5 vs. 0.8)、COVID-19入院に対する有効性97.2%(96.8-97.5、10万人日当たり4.6 vs. 0.3)、重症・重篤COVID-19入院に対する有効性97.5%(97.1-97.8、10万人日当たり2.7 vs. 0.2)、COVID-19死亡に対する有効性96.7%(96.0-97.3、10万人日当たり0.6 vs. 0.1)だった。ワクチン接種率の上昇に伴い、SARS-CoV-2転帰の発生率が年齢を問わず低下した。検査した8472検体のうち8006検体で標的スパイク遺伝子が検出されなかったため、SARS-CoV-2感染者の推定B.1.1.7変異株有病率は94.5%だった。