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コロナ感染が急性心筋梗塞と虚血性脳卒中のリスクを上昇

 スウェーデンで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)罹患後の急性心筋梗塞と虚血性脳卒中のリスクを自己対照症例集積(SCCS)研究およびマッチドコホート研究で評価。2020年2月1日から9月14日までの間に国内でCOVID-19に罹患した全症例8万6742例(SCCS、年齢中央値48歳、男性57%)および年齢や性別でマッチさせた対照34万8481例を組み入れた。
 SCCS研究では、初回急性心筋梗塞の発生率比(IRR)は、リスク期間から曝露日(COVID-19発症日、入院日または外来受診日、診断日、感染症データベースSmiNetへの報告日のいずれか)を除外すると第1週2.89(95%CI 1.51-5.55)、第2週2.53(同1.29-4.94)、第3、4週1.60(同0.84-3.04)、リスク期間に曝露日を含めると、IRRはそれぞれ8.44(同5.45-13.08)、2.56(同1.31-5.01)、1.62(同0.85-3.09)となった。虚血性脳卒中のIRRは、リスク期間から曝露日を除外すると第1週2.97(同1.71-5.15)、第2週2.80(同1.60-4.88)、第3、4週2.10(同1.33-3.32)、曝露日を含めるとそれぞれ6.18(同4.06-9.42)、2.85(同1.64-4.97)、2.14(同1.36-3.38)だった。
 マッチドコホート解析では、COVID-19後2週間のオッズ比は、第0日を除外すると急性心筋梗塞3.41(同1.58-7.36)、虚血性脳卒中3.63(同1.69-7.80)、第0日を含めるとそれぞれ6.61(同3.56-12.20)、6.74(同3.71-12.20)だった。